管理人「梅干し大吟醸」について
はじめまして「梅干大吟醸」と申します。私は現在病院に勤務している、現役の臨床心理士/公認心理師です。臨床経験はこれまで精神保健福祉領域に長く在籍しており、通算で10年くらいのキャリアになります。精神保健福祉領域に在籍していた経緯もあり精神保健福祉士も保有しております。
後は趣味で2021年に入ってから、簿記3級やFP技能士3級、2級を取得しました。
資格取得の経緯
学部時代は学際的な学部に在籍しており、質的心理学を主に学んでいました。現象学的なアプローチを用いて質的記述を行うことを目指していました
その後、臨床心理士を目指して、同大学の臨床心理士養成課程のある大学院コースで学びました。力動的なアプローチが強いところで、周囲からはユング派の牙城とみなされているところでした。しかし在学中に地域精神保健福祉分野で働いていたこともあり、ソーシャルワークの視点も同時に学んでいました。そして実際、大学院在学中に、精神保健福祉士養成課程の専門学校にも通い精神保健福祉士の取得も行いました。同時に臨床心理士と精神保健福祉士の資格を取得することとなり、その結果自身の職業的アイデンティティについてや、心理職の専門性についてよく考えていました。よく言えば多視点的に、悪く言えば中途半端にそれぞれの分野をかじっているという経過を辿っています。
その後、公認心理師資格が始まった時に、(単位の読み替えが可能なことが後から判明しましたが)現任者講習を受講し、Gルートの第一回目の試験を受け公認心理師となりました。
興味のあるテーマ
これまでの研究的な関心は様々に移ろってきました。卒業論文では「最早期記憶」について、修士論文では、「転機」についてをテーマにしていました。考え方のベースには、社会構成主義やナラティブに傾倒していると思います。また「対話的自己」という考え方にも興味をもっています。また慢性疾患との付き合い方という面から、医療人類学の考え方も自身のベースにあると思っています。その他興味は様々に移ろっていきますが、最近の興味はオープンダイアローグや当事者研究やCBTpなどとなっています。
これまでの臨床現場
これまでの現場での経験としては主に成人の精神障害を抱える方の支援を10年ほど行っています。具体的な施設で言いますと「地域活動支援センター」、「就労継続支援B型」、「共同生活援助(グループホーム)」での経験と、精神科病院において「精神科デイケア」勤務や心理検査の実施を行っております。
その他、公立中学校の相談室のスタッフや児童相談所での療育手帳のための発達検査のテスターなどを行っていました。よく新版K式発達検査を実施していました。また、看護学校や言語聴覚士養成学校において「心理学」や「臨床心理学」の授業を担当しています。
具体的な活動内容
個人心理療法というよりは集団やグループを対象とした支援を主に行っています。具体的には、精神科デイケア内での心理教育の実施や生活支援などに携わっています。障害福祉サービスに携わっていた時は、障害支援区分の認定調査員や特定相談支援事業の計画相談においてサービス利用支援なども行ってきました。
本ブログの目的
本ブログでは、臨床現場の心理士/師の視点から記事を書いていきたいと思います。時折精神保健福祉士の面も出るかもしれません。現在精神科の病院に勤務していますので精神保健福祉領域のこと、特に現在所属している精神科デイケアのことについて記載することが多いと思います。主に現在心理士/師養成コースに在籍している学生の方や、臨床経験が浅い対人援助職に対して有益な臨床的情報のシェアをできればと思っています。
研究や文献と齟齬が出ないようにとは思いますが、読者の皆さんの腑に落ちる感じを目指して作成していきたいと思いますので、私見も存分に含む可能性が高いので各自の判断でご活用ください。