自己開示について

心理のコツ

はじめに

 セラピスト側の情報や気持ちをクライエントに伝えることを自己開示といいます。そして自己開示はしないことが心理療法では原則とされることが多いです。ここでは、集団の中での自己開示の考え方に迫ってみたいと思います。

たとえばデイケアについて

 厳密に自己開示を禁じるのも一つの手ですが、デイケアなど日常に近い場面ではセラピストというよりは、生活者の側面が強くなるので得体の知れない存在としている事も不自然な場合も出てきます。ですから、何が何でも自己開示はしないという立場は少し違うかもしれません。私であれば、結婚していること、子どもがいること、年齢くらいは言っているかなというところです。では言う言わないの線引きはどこになるでしょうか。

個人情報は言わない、言うなら全員に言う

 結論から言うと集団の場でも自分自身の個人情報は言わないことが原則だと思います。ただし、この人になら良いだろうと言う見立ての上で開示するのは問題があります。伝えるのであれば、その集団の中の誰にでも公開しても良い情報のみにした方が良いです。個人情報を言うなら全員に言うつもりで言う必要があります。誰々には言ったが誰々には言っていないと言うことについては、極力ないようにするのが大切です。

 なぜならグループの中ではスタッフの情報などはメンバーさん同士で共有されています。それは別にスタッフだからと言うわけでなく、人が集まれば情報は広まっていくものだからです。

自己開示を断る時

 全員に言っている言っていないを統一できていれば、「このことは言いたくないんです」「それは秘密なんですよ」という言い方ができます。ですので、誰かに言っていることについては中々断るのは難しいです。そこで何か理由をつけるのはかえって嘘の上塗りになってしまうので、「前に言っていたけど、それは言わない方がいいと思ってあの時から言わないようにしてるんです」とその時点からの対応を統一するのがいいように思われます。

 どうしても自己開示した方が関係性が深まるような気もしますが、無理をしてまで伝える方がその後の関係がぎこちなくなる可能性があります。

まとめ

 ただ積極的に言うか言わないかはもちろん、見立ては必要になってきます。聞かれたら言うのか、自分から言うのとではもちろん違うので、見立てが必要という意味です。自分の個人情報の色合いがどのような影響を相手に与えるかを吟味しておく必要があります。そして何より自分が言っていいと思っているかという感覚が一番大切になってくるかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました