メンバーの間で”もめごと”が起こった時の対処のコツ

心理のコツ

はじめに

 精神科デイケアのような集団精神療法の場面ではメンバー同士の”もめごと”やトラブルはよく起こります。そして何かもめ事が起こった時などに事実がどうであったのかとメンバーの間に入ることはよくあります。トラブルの対処のスタッフとしてのコツについて考えていきたいと思います。

それぞれの話を聞く

 ”もめごと”が起こった時には、問題の当事者の話をそれぞれ聞くことが大前提になります。”もめごと”が起こった時に、スタッフの数が足りないので一人のスタッフが両者の話を一度に聞こうとしてしまうかもしれませんが、極力それぞれ聞く必要があります。スタッフがいなければ一人ずつ時間をとって整理する必要があります。相手の言い分を聞いている時にさらに怒りが込み上げてきてしまうかもしれないからです。

別々に聞くことで落ち着く時間を作る

 できれば違った部屋で話を聞くことが大切になります。それぞれの思いを話す機会を確保することと、物理的な距離を取ることで落ち着いてもらう効果があります。時間と距離を置くということは、怒りには効果的です。

お互いの主張のすり合わせをする

 それぞれの話を聞いて状況が整理できてはじめて、当事者同士の話し合いの場を設けます。もちろん両者が話し合いを持ちたいかどうかを確認することが大切になります。

 ただし話し合いの場を設けないままでは場への居づらさが残るという懸念を当事者に伝え、極力話し合いを持った方が良いと提案します。

話し合い時の注意点

 話し合いをする際に、重要な約束事があります。怒りに任せた話し合いにならないために以下の二点を設定します。

  • 声を荒げ相手を非難しないこと
  • 相手の主張を遮らないこと

 そして以上の二点を約束を破った場合は話し合いを強制的に中断することも確認します。

スタッフとしての注意点

 両者の発言の機会を均等に保つことを意識します。そして無理に解決にもっていかず、納得できなければ長くならない間で切り上げます。そしてまた個別での面談を繰り返していくという流れをとります。

まとめ

 とても基本的なことばかりだったと思います。そしてこのケースは精神科デイケアに限らないとも思います。何かトラブルが起こった時には冷静に話し合える空間が必要だと思いますので、第三者の立場であるスタッフが場の調整を行う必要があります。日常生活場面のトラブルでも、誰か第三者に入ってもらうことが有効であるのと同じことだと思われます。

積み残した問題

 今回は、個人間で起こったトラブルを念頭に置いていますが、集団の中ではグループ同士のいざこざや、一対多数のもめごとの場合も多くあります。そのことについてはまた別の機会で取り上げたいと思います。

一対多数でもめごとが起こった時の対処のコツ

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